2018.04.13
なぜ矯正治療は長期間かかるの?
こんにちは!洛西口浅井歯科医院です。
4月から新たに新生活をスタートされた方が多いと思いますが、生活の変化などで体調をくずされていませんか?
今日は、矯正治療で疑問や不安の一つであるだろうと思う「治療期間」についてお話します。
人の骨は、日々、破壊と再生を繰り返す「骨代謝」をしながら新陳代謝して体を支えています。
歯列矯正は、この骨代謝を利用して歯を動かしています。
装置で歯に少しずつ継続的な力を加えると、徐々に歯は動きます。
歯が動くスピードは1ヶ月に1mm程度で、やみくもに強い力を加えたからといって、早く動くというわけではありません。力をかければ、歯の周囲の血管が圧迫されて、正常な代謝が行えず、歯が動かなくなったり、場合によっては、歯の根っこや、周囲の骨に大きなダメージを与えてしまいます。歯や周囲の組織に負担をかけずに、患者様の体が持つ自然のペースで治療をするため、上下全体の歯並びがキレイになって、良い咬み合わせになるまで、約2年〜3年くらいの期間がかかります。
*お子様の矯正治療について
小児矯正の場合、乳歯や生え換わりの6〜7歳のころに、永久歯が生えやすくなるように部分的に治したり、顎の骨の成長を適切に導く治療を行う「第一段階治療」を行います。
その後、永久歯が生えそろった後に、マルチブラケット装置やワイヤーを使って歯並びや咬み合わせを改善する全体的な矯正治療「第二段階治療」を行う場合があります。
第一段階から第二段階までの経過観察の期間は、4ヶ月〜半年に一度の通院になりますが、このようにステージを分けて治療する場合、トータルの通院期間は長くなります。